弁理士試験は国家資格の中でも難易度が高く、合格までに数年間かかることが普通です。
しかし、そんな弁理士試験を初回の受験で突破する(つまり一発合格する)受験生が一定数います。
彼らは一体どのようなスタイルで勉強した人たちなのでしょうか?
私のまわりで弁理士試験に一発合格した人を見てみると、いくつか共通した特徴があります。
この記事では、弁理士試験に一発合格を果たす人たちがどんな特徴を持っているのかについて解説します。
Contents
弁理士試験に一発合格する人の割合は?
まず、弁理士試験の一発合格(つまり初回の受験で合格を果たす)の人はどれくらいなのか?
統計から紐解いてみます。
平成30年度の弁理士試験の統計によれば、弁理士試験合格者の受験回数は、下記のような分布になっています。
この統計によると、初回の受験で合格した人は、合格者全体の11.5%。
260人の合格者のうちの、30人になります。
これを多いとみるか少ないとみるかですが、いずれにしても一発合格は全く不可能な話ではないということは確かです。
一方で、弁理士試験合格者の平均受験回数は3.78回となっており、一般的には弁理士試験は合格までに平均で4, 5年かかっていることになります。
当然ながら、初めて弁理士試験を受ける人が最終合格することは容易ではありません。
何故なら、試験問題自体の難しさもさることながら、本試験で争うことになるライバルの多くは、数年間勉強をしているベテラン受験生であるからです。
(統計によれば、弁理士試験の志願者のうち初回受験者はわずか20%程度で、残り8割は受験経験者)
単純に勉強時間だけで比較すると、初回受験者はかなり不利ですね。
では、初回受験者のうち、ベテラン受験生と争って一発合格できる人には、どんな特徴があるのでしょうか?
弁理士試験に一発合格できる人の特徴は?
ずばり、弁理士試験に一発合格できる人の特徴は、
- 弁理士試験に問われる内容にフォーカスして勉強をしている
- 最初から一発合格を見据えて、短期集中で勉強している
- 資格予備校に通っている
ということが挙げられます。
弁理士試験に問われる内容にフォーカスして勉強をしている
まず、一発合格する人の特徴として、弁理士試験に問われる内容にフォーカスして勉強をしている、ということが挙げられます。
つまり、勉強に費やす労力をいかに本試験で出題される範囲に注ぎ込めるかと言うことで、要は、試験に出るところと出ないところを、メリハリをつけて勉強をしているということですね。
試験勉強において試験に出そうな内容を集中して勉強するのは当たり前の話ですが、意外とこれが徹底できていない受験生は多いです。
弁理士試験の出題範囲の中で、繰り返し出題されるポイントというのは一定決まっています。
一発合格者は、過去問等をやりこんで本試験の出題傾向を把握しつつ、本試験での得点に直結することにフォーカスして勉強しています。
逆に言えば、本試験であまり問われないようなマイナーな論点は、あえて手を抜いています。
もちろん、弁理士試験の出題傾向が変わって、過去に全く問われなかったような分野が出題される可能性はあり、その場合は散々な結果になるでしょう。
しかしながら、そのような不測の事態に備えてまんべんなく学習していては、何年も弁理士試験の勉強に費やしているベテラン受験生に太刀打ちすることができません。
一発合格を目指す初学者にとっては、限られた勉強時間を投下する先の選択と集中が何より大事です。
最初から一発合格を見据えて、短期集中で勉強している
基本的に、弁理士受験生の大半が資格予備校に通っていますが、その中でも短期合格する人となかなか合格できない人に分かれます。
両者の違いは何かと言うと、最初から一発合格を見据えて勉強しているか、という姿勢的なものが大きく影響しています。
弁理士試験は実は一気呵成でやった方が有利な試験です。
その理由は、
- 弁理士試験で問われる知識は膨大であり、知識を維持するだけでも大変な労力が必要
- 知的財産関連の法律は毎年のように法改正されるため、アップデートが大変
が挙げられます。
まず、弁理士試験で問われる知識は膨大であり、知識を維持するだけでも大変な労力が必要です。
そうすると、ある程度の勉強が進むと、頭に入れた膨大な知識を維持するだけでも、結構な労力を割かなければならなくなってきます。
少しでも勉強を怠ると、どんどん覚えたことを忘れていき、リカバーするのに大変です。
また、特許などの知的財産関連の法律は毎年のように法改正が行われます。
特に大きな法改正がなされた場合、改正後の法律を改めて勉強しなければならない一方で、せっかく覚えた知識(旧法)が試験で役に立たなくなっていきます。
下手をすると、旧法の知識と新法の知識とがごっちゃになって、試験問題に正答できなくなる可能性すらあります。
このように、弁理士試験の受験勉強は長引けば長引くほど不利になります。
一発合格する人は、最初から一発合格を目標にして短期間に集中して勉強し、知識のピークを本試験にもってきているのです。
資格予備校に通っている
身も蓋もない話ですが、弁理士試験の一発合格者は例外なく資格予備校に通っています。
独学で一発合格した人というのは、私の知る限りでは聞いたことがないですね。
弁理士講座のカリキュラムや講義で話されることは、弁理士試験の出題傾向に沿ったものになっています。
弁理士講座に従って勉強すれば、自然とメリハリのついた勉強ができます。
何年も弁理士試験に関わってきた弁理士試験のプロが言う事ですから、少なくとも自分で試験の山を張るよりは圧倒的に信憑性があります。
一発合格を目指すのにおすすめの弁理士予備校は?
上で紹介したように、資格予備校に通うのは、一発合格のための重要な要素です。(もちろん、それだけでは十分ではありませんが)
では、弁理士の講座を提供している資格予備校がいくつかある中で、一発合格を目指すならどこがいいか?
本気で一発合格を目指すのであれば、LEC(東京リーガルマインド)の一択です。
LECといえば、弁理士予備校の一番のメジャー所でして、短期合格に圧倒的な実績があります。
受講料は決して安くはありませんが、講師の質、学習システム、その他初学者のサポート体制など、総合してすきがないんですよね。
LECの競合だとTACがありますが、実績面ではLECに及びませんし、その他のオンライン予備校も安いけど実力派未知数なので、少なくとも一発合格を狙う人には向いていません。
\弁理士試験の合格実際No.1!/
LECの弁理士講座については、「LECの弁理士講座の評判は?実績No.1だが受講料も最高値」で詳しく解説していますので、こちらもご参照ください。
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