弁理士の転職・就職を成功させる5つのポイント

弁理士の転職のイメージ

弁理士は知的財産の専門家であり、転職が盛んな業界です。

弁理士は非常に専門性の高い職業であるため、転職においては一般職の場合とはまた違った注意点があります。

こういった弁理士特有の事情を知っておくことで、転職活動を有利に進めることができます。

 

この記事では、弁理士の転職を成功させるために知っておきたいポイントについて解説します。

弁理士転職のポイント

  1. 弁理士の転職先について知る
  2. 弁理士の年収相場を知る
  3. 転職が有利・不利になる条件を知る
  4. 職務経歴書と採用面接のポイント
  5. 弁理士の転職に強いエージェントを利用する

1. 弁理士の転職先について知る

情報収集のイメージ

弁理士の転職先としては、主に、

  • 特許事務所
  • 企業の知的財産部門

の2つになります。

いずれも、特許出願などの知的財産に関する業務を行いますが、実際の業務内容には大きな違いがあります。

特許事務所

弁理士の転職先として、一番多いのが特許事務所です。

特許事務所では、主に企業の代理人として、特許出願特許明細書の作成や拒絶理由通知への対応を行います。

やはり、弁理士資格を活かすという意味でも、転職先として真っ先に検討候補に挙がるでしょう。

(なお、弁理士資格が無い場合でも特許技術者として事務所に勤務することができますが、待遇や仕事のやりがいは弁理士の方が上になります)

 

一方で、特許事務所は、組織の規模的には零細企業と同じで、一般企業と比べると各種保証や労務管理などが不十分であるところが多いのも事実です。

事前に情報収集をしっかり行い、特許事務所への就職・転職には細心の注意を払うべきです。

具体的には、下記のような点に留意することが重要です。

特許事務所転職のポイント

  • ブラック特許事務所を避ける
  • Webや同業者から情報収集を行う
  • 面接で所長のキャラクターや所内の雰囲気を見極める
  • 転職エージェントを活用する

詳細は以下の記事で解説しています。

弁理士の転職のイメージ
弁理士はやめとけと言われるのは何故なのか?事務所選びのポイント

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企業の知的財産部

近年では、企業の知的財産部門も弁理士の転職先として人気が出ています。

特許事務所と同じく特許出願をメインで担当する場合もありますが、イメージとしては特許事務所よりも幅広い業務を扱います。

具体的には、特許権利化以外にも、発明発掘、特許紛争の対応、ライセンシング、知財戦略の策定などを行います。

 

弁理士資格があっても、企業知財部に転職することは難しいと言われています。

その理由は、企業知財部の採用では、候補者に対して企業における知財実務の経験が求められる一方で、弁理士資格はそれほど重視されない、ということが挙げられます。

しかし、自身の経歴をうまくアピールすることで、知財部の経験が無い候補者であっても、採用される可能性を高めることができます。

弁理士が企業知財部に転職する際の注意点は、下記の記事をご参照ください。

企業知財部のイメージ
知財部に転職するのは難しい?弁理士が企業を目指す場合について

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2. 弁理士の年収相場を知っておく

ステップアップのイメージ

弁理士の転職においては、年収の話は避けて通れません。

一般的に、弁理士は高年収の職業です。

不必要に自分を安売りしないためにも、業界の相場感や自分がどの程度の年収に相当するのかを知っておきましょう。

 

なお、大手特許事務所勤務の場合、弁理士の年収は大まかに以下のようになります。

特許事務所勤務の弁理士の年収

  • ジュニアレベル:年収400〜500万円
  • 一般的な勤務弁理士:年収600万円〜800万円
  • パートナー:年収1,500万円〜

 

また、同じ弁理士であっても、所属する特許事務所の規模や企業知財部に勤務する場合などによって年収は異なります。

弁理士の年収については以下の記事で詳しく解説しています。

弁理士の転職に有利な条件のイメージ
弁理士の年収の現実は?大手特許事務所などの相場を紹介します

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3. 弁理士の就職が有利・不利になる条件を知っておく

弁理士の転職に有利な条件のイメージ

弁理士の転職においては、資格だけでなく、知財実務の経験の有無など様々な観点で評価されます。

裏を返すと、弁理士資格を持っていても、知財実務未経験の方や年齢が40代以上の方などは転職が難しくなる傾向にあります。

弁理士の転職が難しくなる要因は以下の通りです。

弁理士の転職が難しくなる要因

  • 知財実務の経験が無い
  • 年齢が高い
  • 文系出身

知財実務の経験が無い

業界的に知財業務経験者が優遇されるため、たとえ弁理士資格があっても実務未経験の場合は転職はハードルが上がります。

一方で、応募条件を未経験可としている特許事務所もあり、強みをうまくアピールすることで転職可能性を高めることができます。

弁理士業務未経験の方の転職については、以下の記事で解説しています。

弁理士の仕事のイメージ
弁理士は未経験で転職できるか?知財業務の経験を積むための方法とは?

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年齢が高い

弁理士は専門職であるので、一般の業種と比べると、年齢が高くても転職が決まりやすい業種です。

しかし、やはり40代、50代になってくると、年齢相応のスキルや経験が求められるため、転職の難易度が上がります。

弁理士50代の転職については下記の記事で解説しています。

50代の転職のイメージ
弁理士の転職は50代になってもできるのか?

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文系出身

弁理士の仕事の中でも特許に関する業務が大半を占めます。

特許の仕事をやるには理系的な知識が不可欠なので、理系弁理士が優遇されます。

そのため、文系出身の弁理士は転職が難しくなる傾向があります。

文系弁理士の需要については、下記の記事で解説しています。

職務経歴書のイメージ
文系弁理士の需要はある?|就職や年収事情も紹介

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4.特許事務所/企業の採用面接を突破する

転職活動においては、まず職務経歴書の作成が必要となります。

職務経歴書は、採用担当者が候補者を面接に進めるかどうかの検討に使う資料となるので、しっかり作り込むようにしましょう。

弁理士の職務経歴書の作り方については、下記の記事をご参照ください。

面接のイメージ
弁理士、特許技術者の職務経歴書と面接対策|好印象を与えるのは?

続きを見る

 

特許事務所や企業の採用面接では、往々にしてその会社への志望動機が問われます。

志望動機は、担当者が候補者の転職意欲を判断するための重要なものになりますので、必ず事前に作り込むようにしましょう。

転職活動における弁理士の志望動機の考え方については、下記の記事で詳しく解説しています。

弁理士の志望動機のイメージ
弁理士の志望動機の考え方|面接官に響くストーリーとは?

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5. 弁理士の転職に強いエージェントを利用する

転職エージェントの評判のイメージ

近年では、弁理士や特許技術者の転職に特化したエージェントがいくつかあります。

知財の転職においては、まずはこういった専門職に強いエージェントを検討するのが良いでしょう。

 

その中でも特におすすめなのが、リーガルジョブボード(LEGAL JOB BOARD)です。

リーガルジョブボードは、知財専門の担当者が在籍しており、特許事務所の求人に強い転職エージェントです。

特許事務所とのコネクションがあるので、年収や勤務条件(在宅、時短勤務など)の交渉がしやすいという特徴があります。

 

また、特許事務所の事情や転職状況に詳しいため、「自分の経歴と照らして転職可能か?」などのアドバイスが期待できます。

リーガルジョブボードへの登録は無料でできます。

特許事務所への就職・転職を検討されている方は、まず登録することをおすすめします。

弁理士の転職におすすめ

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※無料で登録できます
※知財の専門スタッフが在籍し、特許事務所の転職に強いエージェントです

リーガルジョブボードの詳細については、下記の記事で解説しています。

転職エージェントのイメージ
リーガルジョブボード(弁理士転職)の評判と口コミ

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また、それ以外の弁理士におすすめの転職エージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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弁理士の転職エージェントおすすめランキング【2024年版】

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