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試験勉強

弁理士試験の参考書おすすめ【2024年版】初心者にはこれ!

更新日:

参考書のイメージ

弁理士試験の勉強では、過去問題集や諸々の参考書が必要となります。

弁理士の勉強を始めたばかりの初学者の方は、過去問題集や法文集が最低限必要です。

さらに、もう少し勉強が進めば青本や改正本などのプラスαの参考書を揃えたほうが良いでしょう。

 

弁理士試験では、多くの受験生が使っている定番の参考書があり、こういったものを揃えるのが近道です。

そこで、この記事では、弁理士試験の初学者が揃えるべき定番の参考書をご紹介します。

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Contents

弁理士試験の初学者が揃えたい定番参考書

初学者向けの参考書のイメージ

弁理士試験の初学者が揃えておくべき定番の参考書をご紹介します。

★初学者向け参考書

参考書 概要

通勤時間で攻める! 弁理士スタートアップテキスト
STUDYingの講師が書いた弁理士試験の参考書。試験範囲全体がコンパクトにまとめられている

弁理士試験 エレメンツ (1) 特許法/実用新案法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(特・実)。独学の方は本書をテキストとして使用する

弁理士試験 エレメンツ (2) 意匠法/商標法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(意・商)

弁理士試験 エレメンツ (3) 条約/不正競争防止法/著作権法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(条約、不競法、著作権)

弁理士試験 四法横断法文集 2024年度版
見開きに4法(特許、実用新案、意匠、商標)が掲載されている形式の法文集。各法律の条文の対応がわかりやすい

知的財産権法文集
弁理士試験に必要な法律が網羅された法文集

弁理士試験 体系別 短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法
大手資格予備校のLECが出版する短答試験過去問題集。短答の過去問題集といえばこちらが定番。

弁理士試験 体系別 短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法
上記の条約、著作権、不正競争防止法版。

弁理士試験への招待
弁理士試験の試験制度の解説や受験体験記が収録された、弁理士試験の入門書。

こんなにおもしろい 弁理士の仕事<第4版>
主に特許事務所の弁理士の仕事をわかりやすく解説した本。

 

大きく分けると、

  • テキスト
  • 法文集
  • 過去問題集
  • 弁理士試験の入門書

があります。

弁理士試験テキスト

初学者がいきなり過去問を解いたり法文集を読んだりするのは難しいため、弁理士試験対策用のテキストが必要となります。

 

資格予備校の弁理士講座を受講している人であれば、講座にテキストが付属しているので、それを用います。

一方で、独学で勉強している人は市販のテキストが必要になります。

弁理士スタートアップテキスト

通勤時間で攻める! 弁理士スタートアップテキストは、初学者向けに弁理士試験の全体像をわかりやすく解説した本です。

弁理士試験の試験範囲はかなり膨大になりますが、本書では重要部分のみコンパクトに集約し、豊富な図表や具体例で初学者もわかりやすい構成になっています。

まずは本書で全体像を掴んでおくことで、個々の科目の理解が深まりやすいでしょう。

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弁理士試験エレメンツ(TAC)

弁理士試験 エレメンツ」は、資格予備校の大手であるTACから出版される、弁理士試験の本格的なテキストです。

の3巻に分かれています。

 

弁理士試験に通用する詳細な内容の市販テキストは、実質的に本書を除いてありません。

そのため、独学の弁理士受験生の間では、本書がテキストとして使われています。

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弁理士試験 エレメンツ 意匠法/商標法(Amazon)

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知財法文集

弁理士試験に受けるにあたって、必ず揃えなければならないのが法文集です。

弁理士の勉強は条文に始まって条文に終わると言っても過言ではないので、法文集は文字通り座右の書として常に手元に置いておきましょう。

 

弁理士試験用の法文集には、大きく、四法(特、実、意、商)対照のものと、通常の形式のものの2つに形式が別れます。

法文集として、以下の2冊をご紹介します。

弁理士試験 四法横断法文集

弁理士試験 四法横断法文集」は、ページの見開きに4法(特許、実用新案、意匠、商標)が掲載されている形式の法文集。

各法律の共通点や差異が比較がしやすく、多くの弁理士受験生に愛用されています。

 

また、各ページに余白が多くあるので、法文集にメモの書き込みもしやすいのもポイント。

例えば、予備校の講義で聞いた条文に関連する判例や学説などを法文集の余白に書き込むことができ、情報の一元化ができます。

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知的財産権法文集(PATECH企画)

知的財産権法文集」は、四法対照ではない、通常の形式の法文集です。

上で紹介した四法横断法文集は構成上、各条文が横に長くなってしまって若干読み辛いです。

一方で、こちらの法文集は非常に読みやすい構成になっています。

 

さらに、こちらの法文集は、四法対照法文集に収録されていない民法や民事訴訟法などの抜粋もついており、弁理士試験に必要な法律の全てはこの一冊で網羅されています。

知財実務の座右の書としても最適ですね。

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過去問題集

弁理士試験の過去問は、法文集と並んで最重要の参考書です。

過去問をいかに完璧に身につけるかが合否を左右すると言っても過言ではありません。

 

弁理士試験での問われ方や問題の雰囲気をいち早く身につけるという意味でも、初学者のうちから必ず過去問題集を揃えておきましょう。

まずは短答試験の過去問題集から揃えるのがおすすめです。

弁理士試験 体系別短答過去問(LEC)

弁理士試験 体系別 短答過去問」は、大手資格予備校のLECが出版する短答試験過去問の決定版。

の2冊に別れており、過去10年分の本試験の過去問を収録しています。

 

こちらの過去問題集は体系別になっており、特定の条文(例えば特許法の29条1項)に関係する過去問がまとめられています。

初学者のうちから、予備校の弁理士講座で教わったテーマに該当する過去問を説いていくように習慣付けておきましょう。

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弁理士試験の入門書

上記に加えて、初学者の方が揃えたほうが良い参考書として、弁理士試験の入門書が挙げられます。

入門書で、弁理士試験の試験制度や勉強の進め方をまずおさえておくことがおすすめです。

また、弁理士を目指すにあたって、弁理士がどんな仕事をしているのかを知っておくと良いですね。

 

弁理士試験の入門書として、以下の2冊をご紹介します。

弁理士試験への招待

弁理士試験への招待は、これから弁理士試験を受けようという人に非常におすすめです。

弁理士試験制度の概要や、どういう風に勉強を進めるか、合格者の受験体験記などが書かれています。

 

弁理士試験を受けるにあたって知っておいたほうが良い知識が1冊にまとまっているので、これから弁理士試験の受験を検討している人におすすめします。

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こんなに面白い弁理士の仕事

こんなにおもしろい 弁理士の仕事」は、弁理士がどんな仕事をするのかをわかりやすく紹介した本です。

 

やはり、弁理士のメインの勤務先は特許事務所になりますので、弁理士がどんな仕事をするのかのイメージを膨らませるのに本書は最適です。

一方、すでに特許事務所に勤務しているなど、弁理士が働いている場面を知っている人は不要かと思います。

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学習経験者が揃えたい参考書

ベテラン向けの参考書のイメージ

次に、勉強経験者(大体1年くらい弁理士試験の勉強をしている方)向けの参考書をご紹介します。

★学習経験者向け参考書

参考書 概要

弁理士試験 論文式試験過去問題集 2024年度
TACから出版されている、論文試験の過去問題集。
弁理士試験 年度別論文過去問 LECから出版されている、論文試験の過去問題集。オーソドックスな「答案例」と「講師参考答案」が載っており、必須の論点と加点を狙う部分とがわかりやすく解説されている
口述アドヴァンステキスト LECから出版されている、口述試験対策のテキスト

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説
通称、「青本」。条文の立法趣旨、旧法からの変遷などが書かれている、弁理士試験の重要書籍。

令和3年 産業財産権法の解説
通称、「改正本」。知的財産に関する法律の法改正の趣旨や従来からの変更点が説明されている。

商標審査基準
商標の審査基準。

標準 特許法〔第7版〕
特許法の基本書として有名。基本書にしてはコンパクトで読みやすい

特許法 第4版 (法律学講座双書)
知的財産法の大家、中山 信弘先生の特許法の基本書。

意匠法〔第2版〕
意匠法の基本書。

商標法 第2版
商標法の基本書。

著作権法 第3版
知的財産法の大家、中山 信弘先生の著作権法の基本書。

逐条解説 不正競争防止法〔第2版〕 (逐条解説シリーズ)
不正競争防止法の基本書。

パリ条約講話
パリ条約の基本書。

論文試験の過去問題集

初学者のうちは、短答試験の過去問をメインに勉強するべきですが、ある程度勉強が進んだら論文試験の過去問題集も揃えておきましょう。

弁理士試験 論文式試験 過去問題集(TAC)

弁理士試験 論文式試験過去問題集」は、TACが出版する論文試験の過去問題集です。

 

市販されている論文試験の過去問題集は本書のみなので、こちらの問題集で、過去問の内容をしっかり頭に入れておきましょう。

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弁理士試験 年度別論文過去問(LEC)

弁理士試験 年度別論文過去問は、LECから出版されている、論文試験の過去問を年度別に収録したもの。

特徴としては、論文試験問題の答案として、オーソドックスな「答案例」と「講師参考答案」が載っていて、とりあえず合格点を取れる答案とパーフェクトな答案のレベル感がわかる、という工夫されています。

 

こちらは、LECのオンラインショップから購入することができます。

口述試験対策テキスト

口述試験の対策テキストもあります。

こちらは論文試験が終わってからでも、遅くはないです。

口述アドヴァンステキスト(LEC)

口述アドヴァンステキストは、LECから出版されている、口述試験向けのテキストです。

「論文試験に受かって、口述までの最後のラストスパート!」という段階になったら購入しましょう。

 

LECのオンラインショップから購入することができます。

 

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説(青本)

工業所有権法(産業財産権法)逐条解説」は、通称青本と呼ばれており、弁理士試験対策において非常に重要な書籍です。

条文の立法趣旨、旧法からの変遷などが書かれており、条文を深く理解するのに必須。

ただし、これを理解するにはかなりの前提知識が必要なので、手を出すのは1年くらい勉強してからの方が良いでしょう。

 

なお、特許庁のサイトでPDF版がダウンロード可能なので、外出先で参照したい場合はこちらが便利。

産業財産権法の解説(改正本)

産業財産権法の解説」は、産業財産権に関する法律の改正内容をまとめた本です。

知財関連の法律の改正がされるたびに出されるので、最低過去5年分くらいは揃えておきましょう。

法改正は弁理士試験で問われやすいポイントなので、要確認です。

なお、特許庁のサイトからも同様の内容を見ることができます。

審査基準

審査基準とは、「特許庁では出願をこういう基準で審査しますよ〜」という審査のガイドラインです。

特に、商標審査基準などは、本試でも問われるので、目を通しておく必要があります。

 

なお、審査基準は特許庁のサイトで公開されています。

知的財産法の基本書

弁理士試験には、「基本書」と呼ばれる、偉い先生が書いた法律の解説書があります。

各法律の論点や学説、判例などが事細かく書かれており、基本書を読み込めば、法律への一段深い理解をすることができます。

 

ただ、弁理士試験合格には基本書を読むことは必ずしも必要ありませんし、内容も高度なので、初学者の人が手を出しても消化不良で終わる可能性が大です。

手を出すのは少なくとも1年くらい勉強してからにした方が良いでしょう。

 

以下、各法律ごとに基本書を紹介します。

標準特許法 第7版(高林 龍 著)

標準 特許法」は、特許法の判例や学説など、内容がコンパクトにまとまっており、使いやすいです。

基本書の中でも、本書はおすすめです。

特許実務をやる上でも、法的論点をさっと確認できるので重宝します。

>> 標準 特許法〔第7版〕(Amazon)

特許法 第4版(中山 信弘 著)

特許法」は、知財法の法学者として有名な中山 信弘先生が書いた、特許法の解説書です。

弁理士試験の基本書としても有名です。

ただ、ボリュームがかなりあるので、理想的に使うと良いでしょう。

>> 特許法 第4版(Amazon)

特許法概説(吉藤 幸朔 著)

特許法概説(吉藤 幸朔 著)」は、通称吉藤と呼ばれる、弁理士業界では超有名な基本書。

しかし、最後に改定されてから20年近く経っており、今の受験生が本書を買う必要はないでしょう。

新版 意匠法〈第3版〉(末吉 亙 著)

意匠法(末吉 亙 著)」は、意匠の基本書の中では出版年度が新しく、お勧めです。

商標法 第2版(茶園 成樹 著)

商標法(茶園 成樹 著)」は、出版年が新しく、最新の法律に対応しているため、おすすめ。

なお、著者の茶園先生は商標以外にも、特許法意匠法著作権法についても著作があります。

商標(網野 誠 著)

通称「網野」と呼ばれ、かつては商標の基本書として有名でした。

しかし、最後に改定されてから20年近く経っており、今の受験生が本書を買う必要はないでしょう。

著作権法(第2版)(中山 信弘 著)

著作権法」は、上で紹介した中山先生の著作です。

中山は特許の基本書で有名ですが、著作権法についても一定の評価があります。

特に、論文試験の選択科目で著作権法を選択する場合は、揃えておきたい一冊です。

>> 著作権法 第3版(Amazon)

逐条解説 不正競争防止法〔第2版〕


逐条解説 不正競争防止法」は、上で紹介した青本の不正競争防止法バージョンです。

不正競争防止法の基本書は種類が少なく、理解を深めるためには本書が最適です。

>> 逐条解説 不正競争防止法(Amazon)

パリ条約講話(後藤 晴男 著)

パリ条約講話―TRIPS協定の解説を含む」は、パリ条約の基本書として有名です。

 

弁理士試験参考書まとめ

というわけで、弁理士試験に必要な参考書を初学者と勉強経験者に分けてご紹介しました。

 

弁理士試験に関連する書籍は多岐にわたります。

全てを揃える必要は無いので、まずは自分のレベルに合ったものから検討してみると良いでしょう。

初学者の方は、まずは下記のうち、テキスト、短答過去問、法文集を中心に揃えると良いでしょう。

★初学者向け参考書

参考書 概要

通勤時間で攻める! 弁理士スタートアップテキスト
STUDYingの講師が書いた弁理士試験の参考書。試験範囲全体がコンパクトにまとめられている

弁理士試験 エレメンツ (1) 特許法/実用新案法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(特・実)。独学の方は本書をテキストとして使用する

弁理士試験 エレメンツ (2) 意匠法/商標法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(意・商)

弁理士試験 エレメンツ (3) 条約/不正競争防止法/著作権法
大手予備校TACから出版される弁理士試験用のテキスト(条約、不競法、著作権)

弁理士試験 四法横断法文集 2024年度版
見開きに4法(特許、実用新案、意匠、商標)が掲載されている形式の法文集。各法律の条文の対応がわかりやすい

知的財産権法文集
弁理士試験に必要な法律が網羅された法文集

弁理士試験 体系別 短答過去問 特許法・実用新案法・意匠法・商標法
大手資格予備校のLECが出版する短答試験過去問題集。短答の過去問題集といえばこちらが定番。

弁理士試験 体系別 短答過去問 条約・著作権法・不正競争防止法
上記の条約、著作権、不正競争防止法版。

弁理士試験への招待
弁理士試験の試験制度の解説や受験体験記が収録された、弁理士試験の入門書。

こんなにおもしろい 弁理士の仕事<第4版>
主に特許事務所の弁理士の仕事をわかりやすく解説した本。

 

ご参考になれば幸いです。

参考書での独学だけでは合格は難しい

なお、弁理士の勉強にあたっては、多くの受験生は資格予備校を利用しています。

上で紹介した参考書は、あくまで予備校の講義と並行して補助的に使うものであるということを覚えておきましょう。

基本的に、参考書だけで独学して弁理士試験に合格することは困難です。

(詳しくはこちらの記事を参照。)

 

資格予備校では、受験指導の経験が豊富な講師が、弁理士試験の合格に必要な知識を効率良くインプットしてくれます。

また、最近では、オンラインでの講義視聴や問題演習などができるサービスを提供している予備校もあり、勉強の利便性を高めてくれます。

おすすめの弁理士講座としては、資格スクエアがあります。

弁理士予備校の選択にあたっては、

  • 受講料
  • 講師の質
  • 受講スタイル

などを総合的に考えて、自分に合った予備校を選択しましょう。

弁理士予備校の選び方のポイントについては、下記の記事で詳しく解説していますので、予備校選びの参考にしてみてください。

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  • 勉強が続くか不安なので初期投資を抑えたい
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