弁理士について

弁理士の取得難易度ってどれくらい?他の難関国家資格と比較してみた

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弁理士試験の難易度を分析するイメージ

弁理士は理系資格の最高峰と言われています。

弁理士は取得が難しい資格だけあって、弁理士資格を取得できれば、独立して特許事務所を開業できたり、就職や転職で有利になったりします。

 

それでは、難しいと言われる弁理士ですが、他の難関国家資格と比べるとどの程度の難易度なのでしょうか?

この記事では、弁護士、公認会計士、司法書士といった他の難関資格と比較をしながら、弁理士の難易度について解説します。

 

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弁理士の難易度は?【合格率、平均受験回数、受験資格】

難易度の遷移のイメージ

弁理士の難易度を表す要素として、

  • 合格率
  • 合格者の受験回数
  • 受験資格

の3つがあります。

弁理士試験の合格率

弁理士試験には、短答、論文、口述の大きく3つの試験があり、全てに合格しなければなりません。

これら3つの試験にすべて合格することを最終合格といいます。

 

弁理士試験の合格者数最終合格率の推移を示したのが以下のグラフです。

弁理士試験_最終合格率の推移

 

上のグラフに示すように、弁理士試験に最終合格できるのは、5000人弱いる受験者のうち、わずか250人程度

最終合格率にして、7%程度です。
(平成30年度の最終合格率は7.2%)

合格者の平均受験回数

資格試験に落ちてしまった人は、何度も受験することになります。

当然ながら、試験が難しいほど合格までに要する受験回数は増える傾向になります。

 

弁理士試験の最終合格者の平均受験回数は3.78回です。(平成30年度のデータ)

通常、弁理士試験には丸1年間勉強してから臨みます。

それを考慮すると、弁理士試験は平均して4、5年間勉強してようやく合格できる試験であると言えます。

弁理士に受験資格は必要?

一部の国家資格では、そもそも受験をするのに一定の条件を満たしていることが必要だったりします。

例えば、司法試験では、法科大学院を卒業するか、予備試験に合格しなければ受験資格が得られません。

 

一方、弁理士試験は、学歴、年齢、国籍等による制限なく受験することができ、特に受験資格は設けられていません。

 

この点では、弁理士試験は間口の広い試験であると言えますね。

 

まとめ

以上をまとめると、弁理士試験は、

  • 合格率:7.2%
  • 合格者の平均受験回数:3.78回
  • 受験資格:必要なし

となっており、

受験資格は特に制限されないものの、取得の難易度はかなり高いといえますね。

 

弁理士と他の難関国家資格との難易度を比較

難易度No1のイメージ

上で述べたように、弁理士は取得難易度が高い資格であるのは間違いありませんね。

 

では、他の難関国家資格と比べて、弁理士は難しいのでしょうか?

ここでは、弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、行政書士の難易度と比較します。

 

弁理士 vs 弁護士

司法試験の合格率は29.1%と、合格率だけで見ると、弁理士試験の方が難しいように見えます。

 

しかし、実際には、司法試験には受験資格が必要だったり、受験回数が制限されていたりと、弁理士試験にはない制約が多く存在します。

 

まず、司法試験には受験資格が必要であり、法科大学院を卒業する必要があります。

法科大学院は法学部の出身者は2年、法学未学習者が3年必要です。

 

予備試験を受けて司法試験の受験資格を得るというルートもありますが、予備試験の合格率は3%程度と、かなりの難関です。

いずれにしても、受験資格がない弁理士試験と比較すると、そもそも受験のためのハードルが高いです。

 

さらに司法試験の大変なところは、受験資格を得てから5年以内に合格しなければ、受験資格が失われてしまうことです。(実質、5回しかチャンスがない)

基本的に受験回数に制限がない弁理士と比べると、司法試験はかなり厳しいことがわかります。

 

また、弁護士になれば弁理士登録もできることを考えると、やはり弁護士の難易度の方が高いと考えて良いでしょう。

 

弁理士 vs 公認会計士

公認会計士は、弁理士と同様に受験資格はありません

公認会計士の合格率は11.1%になります。

 

合格率は弁理士の方が低いですが、公認会計士は試験に受かってから登録までが大変です。

論文試験の合格後に実務経験を2年以上従事し、実務補修を受けて規定単位取得した後に修了考査に合格してようやく登録できます。

 

従って、合格率は弁理士のほうが低いものの、公認会計士は登録までのハードルがあるということで、弁理士と公認会計士の難易度は同程度であると言えるのではないでしょうか。

 

弁理士 vs 税理士

税理士は、各税法の5科目に合格する必要があり、各科目の合格率は10〜20%程度です。

ただし、5科目に同時に合格しなければならないわけでなく、数年かけて各科目をクリアしていけば良いので、その点では弁理士より易しいと言えます。

また、税理士には受験資格が必要で、日商簿記の一級に合格するなど、いくつかの条件を満たさなければなりません。

 

なお、公認会計士の資格を持っている場合、日本税理士連合会に届け出て税理士登録すれば税理士になることもできます。

この点を加味すると、難易度は公認会計士より低いと言えるので、難易度的には税理士より弁理士のほうが高いのではないかと思います。

 

弁理士vs司法書士

司法書士には、筆記試験と口述試験があり、合格率は3.3%です。

また、司法書士には受験資格はありません

 

たしかに司法書士の合格率は3.3%と、弁理士試験よりも合格率が低いのです。
(弁理士試験の合格率は約7%)

しかし、弁理士試験は、短答、論文、口述と3段階の試験があるのに対し、司法書士は、2段階の試験しかないことを考慮すると、弁理士と司法書士の難易度は同程度くらいではないかと思います。

 

弁理士 vs 行政書士

行政書士の合格率は15.7%

受験資格も特に必要ありません

 

弁理士であれば、登録すれば行政書士にもなれますので、行政書士よりも弁理士の方が難易度が高いと考えて良いでしょう。

 

難易度比較まとめ

各難関国家資格との比較をまとめると、難易度的には以下のような順番になるのではないでしょうか?

 

弁護士


 

弁理士、公認会計士、司法書士


 

税理士


 

行政書士

 

やはり、弁理士は最難関国家資格の1つだといえますね。

 

弁理士の難易度は高いが、報われる資格

試験勉強が報われたイメージ

上述したように、弁理士は、弁護士、公認会計士、司法書士などの難関国家資格と比較しても遜色が無いほど取得難易度が高い資格です。

理系資格の最高峰と言われるのも納得ですね。

(なお、なぜ弁理士には理系が多いのかについては、「弁理士に理系が多いのはなぜ?|有利な理由を解説!」という記事をご参照ください。)

 

では、それほど難しい弁理士資格を取ることができると、どういったメリットがあるのでしょうか?

 

弁理士は理系資格の最高峰だけあってメリット多し

弁理士は業務独占資格という、知的財産の手続きを代理することで顧客から対価をもらう業務を独占して行うことができる資格です。

そのため、弁理士として独立して特許事務所を開業することが可能です。

 

また、理系の最難関資格なので、持っているだけで周囲から一目置かれます。

そのため、出世や転職で有利になるなど、独立をしないにしても、知的財産の仕事でキャリア形成をする上で強力な武器となります。

結果的に、弁理士を取ることによって、年収アップが期待できます。

 

なお、独立開業した場合や特許事務所に勤務した場合などの弁理士の年収については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ご参考に。

弁理士の転職に有利な条件のイメージ
弁理士の年収の現実は?大手特許事務所などの相場を紹介します

続きを見る

 

総じて、弁理士は取得難易度が高い分、報われる資格であると言えるでしょう。

弁理士試験は難易度が高いため、資格予備校の活用が必須

上で述べたように弁理士試験は難易度が高いため、独学での合格は非常に難しいです。

(詳しくはこちらの記事を参照。)

そのため、弁理士試験に合格するためには、資格予備校が提供する弁理士講座を受講することが必須です。

 

資格予備校では、受験指導の経験が豊富な講師が、弁理士試験の合格に必要な知識を効率良くインプットしてくれます。

また、最近では、オンラインでの講義視聴や問題演習などができるサービスを提供している予備校もあり、勉強の利便性を高めてくれます。

おすすめの弁理士講座としては、下記があります。

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弁理士予備校の選択にあたっては、

  • 受講料
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などを総合的に考えて、自分に合った予備校を選択しましょう。

弁理士予備校の選び方のポイントについては、下記の記事で詳しく解説していますので、こちらをご参照ください。

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