弁理士試験は最終合格率が約7%という難関資格です。
そのため、非常に多くの勉強時間が必要ですし、時間だけでなく勉強の効率性も必要です。
この時間と効率性の2つの要素を満たすことができなれければ、なかなか弁理士試験には合格することができません。
この記事では、弁理士試験の合格に必要な勉強時間や、合格のための効率的な勉強方法について解説します。
弁理士合格までに必要な勉強時間は?
弁理士は国家資格の中でも最難関と言われており、当然ながら合格までには相当な勉強時間が必要となります。
弁理士合格には約3000時間が必要
弁理士試験に合格するまでには、最低約3000時間の勉強時間が必要であると言われています。
3000時間というのはどれくらいの勉強量になるのでしょうか?
仮に、
- 平日:3時間
- 土日:8時間
のペースで勉強するとしたら、1週間に31時間、1年間で約1600時間の勉強時間になります。
従って、上記のペースで勉強すると、3000時間に達するまでに2年弱を要することになります。
弁理士試験がいかに勉強時間を要する資格か、おわかり頂けるでしょうか?
当然ながら、3000時間というのはあくまで目安であり、3000時間勉強したからと言って確実に合格できるわけではありません。
合格までに何年もかかれば、その分トータルの勉強時間はさらに増えるでしょう。
このことから、弁理士試験は、圧倒的な量の勉強時間に加え、本試験で得点を取れるような効率的な勉強法が必要となってきます。
社会人が勉強時間を捻出するには?
弁理士受験生の多くは社会人です。
当然ながら、社会人は働きながら試験勉強を進めることになるので、どうしても勉強時間が限られます。
ここでは、サラリーマンの平均的な1日のスケジュールからどこに勉強時間を当てれば良いのかを考えてみます。
平均的な社会人をイメージすると以下のようです。
- 起床
- 朝食・支度:30分
- 通勤(出社):45分
- 9時に始業開始
- 昼休み:1時間
- 7時に退社
- 通勤(帰宅):45分
- 夕食:30分
- 就寝
睡眠時間を7時間とすると、平日に勉強に使える時間は、2, 3時間程度です。
しかも上記の場合は、残業を入れても毎日7時に退社できるというホワイト企業を想定しています。
もし残業がたくさんある会社に勤務していると、さらに勉強時間は少なくなるでしょう。
そうなると、勉強時間が足りなくなります。
では、勉強時間を捻出するためにはどうすれば良いのでしょうか?
カギとなるのが、スキマ時間の活用です。
社会人であれば、通勤や会社の休憩時間などのスキマ時間があるはずです。
このスキマ時間を勉強に活用しない手はありません。
スキマ時間で効率良く学習を進めるためには、オンラインの資格講座がおすすめです。
その中でも、資格スクエアは、オンラインで講義を受講したり問題演習をすることができます。
従って、通勤中やお昼休みの空き時間などでも手軽に学習を進めることができます。
資料請求は無料なので、まずは資料請求して詳細を検討してみてはいかがでしょうか?
短答、論文、口述の勉強方法
弁理士試験には、
- 短答試験
- 論文試験(必須科目/選択科目)
- 口述試験
があり、それぞれ勉強法が異なります。
以下、短答、論文、口述のそれぞれの試験について、勉強法を解説します。
短答試験の勉強法
弁理士試験の第一関門となる短答試験。
現行の試験制度では、いったん短答試験に合格しておけば、もし論文で落ちても2年間は短答式試験が免除になります。
従って、初学者は集中的に短答試験対策をしたほうがよいでしょう。
弁理士講座で基礎作り
短答試験対策としては、まずは資格予備校の弁理士講座を徹底的に視聴します。
ほとんどの弁理士講座では、短答試験の内容を網羅するカリキュラムになっているので、まずは講義をしっかり聴き込みましょう。
短答試験の過去問をやる
弁理士講座での学習と並行して、短答試験の過去問題を徹底的にやり込みます。(弁理士受験生の間では「過去問を回す」と言います。)
講義で習った箇所の過去問を解くことで、アウトプットの訓練を行います。
過去問を解く際は、単に正解できれば良しとするのではなく、各問題の全ての選択肢について自分の考えと合っているかや、解説の中でよくわからない箇所がないかをチェックしましょう。
わからないところは、条文やテキスト、青本などを引いて、知識の定着を図ります。
なお、弁理士試験の参考書については下記の記事で詳しく解説しています。
-
弁理士試験の参考書おすすめ【2024年版】初心者にはこれ!
続きを見る
本番直前の予行演習
例年、短答試験は5月の中旬に行われます。
試験の直前(3月くらい)から、本試と同じように過去問60問を一気に解く練習を行います。
これによって、3時間30分の中での時間配分や問題を解くペースを体に染み込ませます。
あわせて、各資格予備校の短答模試も活用して、本試験の雰囲気に慣れましょう。
論文試験の勉強法
初学者の場合、短答試験が終わったその日から論文試験に向けた勉強を開始します。
論文試験では、パターンがあるので、パターンごとの答案の作り方を身につけましょう。
それから、論文試験の勉強では、試験と同じように時間を測って、実際に論文を書く訓練が不可欠です。
限られた時間の中で実際に手を動かして文章を書くことがもっと大事です。
論文試験に慣れないうちは、答案用紙を埋めることすら難しいはずです。
口述試験の勉強法
論文試験が終わると、口述試験の勉強に着手します。
口述試験のポイントは、条文の文言や趣旨の徹底理解です。
論文試験を突破したのであれば、条文の全体的な内容の理解はしているはずですが、これをさらに深めます。
口述では、法文集の参照は許されていますが、試験官に断ってから見ることになるので、実質的にかなり制限されています。
また、口頭での回答となるので、条文の内容を口に出してしゃべる練習が不可欠です。
- 資格予備校で開かれる口述試験模試
- 各弁理士会派(春秋会や弁理士クラブなど)の答練会
などに参加し、徹底的に場数を踏みましょう。
弁理士試験の効率的な勉強法
もちろん、漫然と勉強するだけでは実力は身につきません。
ここでは、弁理士試験の勉強全体に共通する心構えについて解説します。
勉強法のポイント
- インプットとアウトプットのバランスを意識する
- 過去問に始まり過去問に終わる
- 必要以上に基本書を読みこまない
- 弁理士講義を活用する
- スキマ時間をうまくつかって勉強時間を捻出する
インプットとアウトプットのバランスを意識する
弁理士受験生にありがちな失敗が、インプットばかりに時間を使ってしまうこと。
しかし、アウトプットの訓練をしっかりしないと、実践的な知識は身につきません。
まず、アウトプットを意識して勉強しないと、実際の試験で問われるところを意識しないまま、ただ漫然と覚えてしまい、インプットのポイントがぼやけます。
また、知識を持っていることと、それを使いこなせる事は別問題なので、頭に入れた知識を使いこなす練習が必要なのです。
1日のうち必ず過去問を解く時間を設けるなど、アウトプットの時間を必ずとるようにしましょう。
過去問に始まり過去問に終わる
弁理士試験に限った話ではありませんが、資格試験において過去問はバイブルです。
過去問を徹底的にやることで、本試で問われるポイントが見えてきますので、過去問をしっかりやりましょう。
必要以上に基本書を読みこまない
特に初学者のうちは、青本や吉藤といったいわゆる基本書に手を出す必要はありません。
基本書は勉強がある程度進んだ人が、辞書的にに参照するようなものなので、最低でも1年以上弁理士の勉強を続けてからにしましょう。
弁理士講義を活用する
弁理士講座の講義には、弁理士試験のエッセンスが凝縮されています。
特に初学者のうちは、変に自分のやり方で勉強しようとせず、講師の言葉をしっかり頭に入れることが合格への近道です。
スキマ時間をうまくつかって勉強時間を捻出する
上で述べたように、弁理士試験の受験者の多くが社会人です。
仕事をしながらの勉強になるので、かなりの強い意志をもってやらないと、なかなか勉強時間が取れません。
行き帰りの通勤時間など、スキマ時間をうまく活用しましょう。
スキマ時間で効率良く学習を進めるためには、オンラインの資格講座がおすすめです。
その中でも、資格スクエアは、オンラインで講義を受講したり問題演習をすることができます。
従って、通勤中やお昼休みの空き時間などでも手軽に学習を進めることができます。
資格スクエアの弁理士講座については、以下の記事で解説しています。
-
資格スクエアの弁理士講座の口コミと評判〜オンライン予備校ではNo1
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